空き家でグループホームをさせて下さい!
箕面市でマンション及び戸建て住宅を30件あたり28件断られ、2件のオーナーの方が直接に話を聞きたいと言ってくださり、説明に行きました。
1件目は学生に貸していた方で、グループホームの方に貸すのは初めてなのでという事で説明をさせてもらいました。奇声があるにしても学生でも色んな方がいるし、健常者でも変わらないしと理解をして頂き、10数年前に初めてシェアハウスを試みた時も色んな方に反対された経験があるので、グループホームの事を知らないのに反対するのはおかしいと思い話を聞いて頂けたのです
見に行くと間取りはとってもよく良いと思っていたのですが、市の審査指導室に聞いてみると、壁を作ったり消防的にも通路幅の事などがあり厳しいとの事でした。
2件目は、持ち主が不動産屋さんで社長が話を聞いてくれました。すると、近くのグループホームを見に行きたいとおっしゃって頂き、以前に兵庫県で視察させて頂きました社長に連絡をすると、快く受け入れてくださいました。そこから数日で不動産屋社長は見学に行ってくださり、どんな方が入居をされているのか?どのような密集地などかも見に行って頂き、貸す事を承諾してくださったのです。
平面図がなかったのですぐに寸法を測り、消防本部に相談して、市役所に建築概要書をとりにいき、そのまま審査指導室に相談しました。すると、建築概要書をみると、長屋か共同住宅かわかるみたいで、延床面積も設計図と微妙に違っており、300㎡以内であれば、火災報知機は自分の場所だけの設置だけで良かったのですが、300㎡を超えるので有線の火災報知機を両隣の知らない家にも設置しないといけない事がわかり断念せざるおえなくなったのです。。
今まで40人ぐらいの方に説明してきましたが、何かの委員をしていようが、仕事がら福祉・介護をしている方など関係なく、障がい者のグループホームをはっきりと知らないままに反対される方が多いと感じています。
それほど障害者の方との関りや現状を知らない方が多いのです。
世の中には色んな偏見もあるし、固定概念もあります。新しい時代の流れや世の中で起こっている真実を知ろうとしない人もいます。
だが、高齢化が進み障害者の方が自立に向けて準備をしようと思っても、貸して頂ける住宅がなければ、自立に向けての準備が進まないまま、一人で暮らさないといけない場合や、急な事で対処ができなくなり、ストレスなどで心が安定せずに、他人にご迷惑をかける事につながるかもしれません。
グループホームであれば、世話人・生活支援員がご利用者の様子を見ながら、日中の活動場所や就労支援事業所などと連携を行えるのです。
行き場のない方の支えになったり、ひきこもりの方の支援にもつながっている可能性を秘めています。
箕面市の賃貸物件から売買物件までほぼ思い当たるところを探しましたが予算・場所・周りの状況・建物で適合する物件がもうありません。
福祉事業に使ってほしい、障害者の住居として使ってほしいなど空き家を少しでもいかしてもらえるのであればと思って頂ける方には、是非ともご連絡頂き調査などをさせて頂ければと思っています。
2020年3月15日 坂井 正典